Amazonでも1位、リアル書店でもどの店でもだいたい5位以内には入っている本書。
『お金は銀行に預けるな』 これはタイトルの勝利ですね。 短いのに、本のメッセージを端的に捉えているだけでなく、キャッチーでもある。
普段こういうことに興味の無いウチの奥さんでさえ、 「お金は銀行に預けるなだって、そうなの?」 って聞いてくるぐらい、インパクトがあるみたいです。
著者の勝間さんは、3人のお子さんを育てながら、マッキンゼーやJPモルガンを経て投資顧問として独立され活躍されている、ワーキングマザーのお手本のような方。
この本には、そんな勝間さんからの強いメッセージが込められていました。
それは、
「日本の課題である少子高齢化の解消のために、金融資産の運用方法を覚えて、労働収入以外の収入を得、ワークライフバランスを整えよう(長時間労働を減らそう)」 というもの。
「仕事を要領よくこなし、上手に転職して、高年収を稼ごう」 「BRICsなど新興国向け投資信託で資産額を30%増やそう」 というような短絡的で下心だらけの本が数多く出版される中、まっとうなメッセージだと思います。
内容として特徴的なところは、株式や投資信託以外の各種金融商品を理解するのに必要な知識が丁寧に解説してあるところ。 全230ページ中90ページと、全体の40%がこの金融商品知識の解説に割かれています。
「国債って何?」 「為替ってどうして変動するの?」 「デリバティブってたまに聞くけどどういう意味?」 「生命保険って金融商品なの?」 というような、「株式投資はしたことあるけど、それ以外の金融商品やその投資方法についてはよく分からない」方、投資歴2年未満ぐらいの方に、ちょうどよいレベル感・ボリューム感になっていると思います。
一方で、
何もせずに銀行にお金を預けているのは、機会損失になる
投資信託で積立てしましょう
住宅のために銀行ローンを組むのはやめましょう と、あまりに具体的に投資手段を指南しているのは気になりました。
404 blog not foundで小飼さんが批判されているように、この本で解説されているような知識が上っ面だけでなく自分のものになり、選択肢について情報を自ら集め、その中からどれを選ぶべきか自分で判断できるようになることが本当の「リテラシー」が身に付くということであって、おすすめされたまま投資に手を出すことではないのは、言うまでもありません。
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